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「何時間でも、ずっとここにおりたかくらいたい」~あさひなぐ21巻~

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 本当は前巻でも書ききりたかった、

「あさひなぐ」21巻(こざき亜依著、小学館)。

 とうとうここまできました。
 大きな、大きな山を一つ越えました。
 旭も、物語も。

 最初の出会いからどれだけ経ったでしょうか。
 一堂寧々との。

 インターハイ予選団体決勝、代表戦。

 ここへ来てようやく。
 互いに真正面から対峙し、真の勝負に臨んでいく、旭と寧々。

「対話なのだ。
 いい試合というものは。

 相手を力でねじふせようとするのではない。
 欺き合うものでも、
 削り合うようなものでもない。

 互いの肩書きや過去にひるまず、侮らず、
 一試合前、一秒前にすらとらわれることなく、

 ただ無心に、
 眼前の相手をありのままに
 視続ける。

 たった一瞬の"勝負の時"を、
 二人で永遠に探し続ける。

 心を読み合い、
 触り合う。

 愛と敬意の行為なのだ。」

 
 寿恵尼の、この言葉。
 これがすべてですね。

 ここに、
 この試合における、
 旭と寧々のすべてが言い尽くされているような気がします。

     もしも薙刀に、

     出会っていなければ、

     こんな限界を、

     知ることもなかった。

     もしも薙刀に、

     出会わなければ、

     こんな自分を......

     知ることもなかった。


 激しく闘い続ける中での、
 「こんな自分を... 知ることもなかった」
 この2コマの、寧々。そして旭。
 この2つの顔、何度も見直しました。
 最高でした。
 
 今この時、この場所で、この顔で見詰め合うために、
 2人は出会って、ここまでの道のりをそれぞれに歩いてきたのかもしれない。

 5回目の延長戦のあと、一時給水タイムがあり、つぐみが寧々に水分補給。
「大丈夫か? 一堂。もつか?」

「何時間でも、
 ずっとここにおりたかくらいたい」

 そう言って寧々は、息をはずませながら笑うのだった。
 おそらくはこの作品始まって以来初めての、寧々の心からの笑顔。

 そして勝負は決着する――

 言葉にしてしまうのがもったいないくらい、熱くて、深くて、
 一度書き始めるとどれほど長くなるかわからないので、今回は再現しません。

 ただもう、
 旭の、真春の、寧々の、寒河江の、
 ほとばしるみんなの涙が熱くて、
 読み返すたびにこっちの目頭も熱くなるのでした。

 もしもこれをお読みの方で、まだ実際にこの作品をお読みでない方は、ぜひ1巻からここまで通して読みましょう。
 まぎれもない名作です。
 私も1巻から通して読んでみたくなってます。

 インターバルをおいての新展開もいいですね。
 緊張と緩和(笑)。
 
 そしてこのあとも続いていく、真春の闘いからも目が離せません。

 

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プロフィール

サト 日高新報記者。文化関係等の取材、編集整理、連載随筆や投稿原稿の編集を担当。空いた時間が少しでもあれば、本か漫画を読まずにはいられない。料理や洗濯をしながらも、可能な限り本を手離せない真性活字中毒。常に面白い本の情報を求めています。音楽や映画、歌舞伎など舞台芸術も大好きです。ひのえうま生まれの女。

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