協定書にサインする(左から)大地会長、小田会長、土屋会長、岡本徹士印南社協会長

 御坊、御坊中央、南部の3つのライオンズクラブ(LC)の合同例会が25日、印南町防災福祉センターで開かれ、日高川、美浜、日高、由良、印南の各社会福祉協議会と災害時におけるボランティア支援に関する協定を結んだ。日高地方の社協とLCとの災害時支援協定は、2022年にみなべ町社協と南部LC、23年に御坊市社協と御坊、御坊中央LCがすでに結んでおり、今回で7市町すべての社協と協定を結んだことになる。

 協定は、各社協がLCに対して▽災害ボランティアの移動に利用する車両(バス、軽トラックなど)の手配、提供▽被災地ボランティアセンターの支援拠点の設置・運営、資機材の提供▽ボランティアが利用する駐車場の提供▽LCの会員の専門性を生かした物的・人的支援▽ボランティアを対象とした飲食物(炊き出しなど)の提供――の協力を要請できるという内容。

 調印式には和歌山・大阪のLCを束ねるライオンズクラブ国際協会335―B地区の役員や、久留米啓史日高川町長、日裏勝己印南町長、山名実由良町長らも出席。御坊LCの土屋保雄会長、御坊中央LCの大地博幸会長、南部LCの小田貢会長が各町の社協会長らとそれぞれ協定書に調印した。

 協定に際し、土屋会長は「日本は災害大国だが、対策は十分なものではないと思う。ライオンズでどこまでできるか発展途上だが、何ができるかを考え、なるべく早く準備する必要があると感じている」、日高川町社協の林保行会長は「ライオンズクラブの皆さんのノウハウや、物的・人的な支援で迅速な復興活動ができるものと考えています」と述べた。

 調印式後は、印南町職員2人が石川県能登半島地震の派遣活動について報告を行った。