自転車利用者の交通違反に対する全国一斉指導取り締まりが30日行われた。警察署ごとに選定された自転車指導啓発重点地区・路線で「B―CAP」(バイシクルキャプテン=自転車取締指導者)を中心に実施。御坊署は御坊市の日高高校近く、市道紀伊御坊駅北東側交差点で、事故防止へ交通ルールの順守を呼びかけた。

 自転車利用者の交通ルールの順守意識を高め、良好な自転車交通秩序の向上を図るため実施。御坊署は紀央館高校と日高高校の周辺を重点地区に設定している。

 御坊署の指導取り締まりは、B―CAPを務める交通課の西村将平巡査部長(38)らが交差点に立ち、通行する自転車の交通違反をチェック。「ながら運転」の禁止や確実な一時停止のルール順守を求めるとともにヘルメット着用を啓発した。

 県警によると、2022年中の県内自転車事故は220件、傷者212件、死者3人。重点地区の紀央館高校周辺では並進走行、右側通行、イヤホン使用、日高高校周辺では並進走行、一時不停止、右側通行、踏切一時不停止の違反がよく見られるという。西村巡査部長は「自転車も車両という意識を持って、交通ルールを守り、事故を防いでもらいたい。それが自分自身を、歩行者らを被害から守ることにつながります」と話していた。

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