稲荷社の開眼を喜ぶ岩本住職㊨ら

 御坊市湯川町富安、臨済宗妙心寺派の寺院、瑞雲山鳳生寺(岩本龍飛住職)では25日、寺に隣接する小山、愛宕山で約100年ぶりに稲荷社が完成。開眼供養を行った。

 同寺は中世に中紀を治めた亀山城主、湯川氏の菩提寺で、創建以来600年の歴史を持つ。同寺の創建とほぼ同じ頃から、亀山城の裏鬼門(北東)に当たる愛宕山には稲荷社と役行者(えんのぎょうじゃ)がまつられていたが、ここ100年ほどは社もなく、寺内にまつられていた。

 開眼供養では、檀家でつくる鳳生寺花園会の佐竹節夫会長、役員の中垣静子さん、杉本正子さん、そのほか近隣の住民らが参列した。完成した社のそばに「正一位稲荷大明神」ののぼりを立て、岩本住職(72)、妻で僧職の妙惠(本名・惠子)さん(68)が読経。一人一人がお参りして、100年ぶりの無事開眼を喜び合った。岩本住職は「寺の歴史と同じくらい長い歴史を持つお稲荷様、無事に開眼供養ができてうれしく思います。前日から当日朝まで天気が悪かったですが、開眼供養よく晴れて、お稲荷さんが喜んでおられるようでした」と話している。

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