ゴーグルや手に重りをつけ、びんの蓋を開ける生徒

 みなべ町地域包括支援センターは29日、上南部中学校1年生37人を対象に、認知症について理解する福祉体験学習を実施した。

 町の認知症キャラバンメイトのメンバーで養護老人ホーム梅の里ケアマネジャーの後藤賢太さんが講義を行い、「認知症の人に対しては、驚かせない、急がせない、プライドを傷つけないの3つの『ない』を心がけて接してください」など、認知症の人への接し方について解説した。グループワークでは、自分が認知症の立場だったらどのように接してほしいかを考え、キャラバンメイトで若年性認知症を経験しながらも地域で活動する那須孝二さん(74)も中学生にアドバイスした。

 後半は高齢者の疑似体験を実施。手足に重りをつけたり、ゴーグルをつけて箸を使ったりびんの蓋を開けるなど日常動作を体験し、高齢者の体の老化や感覚などについて理解を深めた。