十数年前、休日になるとよく泉佐野市にある複合商業施設「りんくうプレジャータウンSEACLE(シークル)」に行っていた。子どもから大人までが楽しめるショップがあり、近くにはアウトレットの店舗や「イオンモールりんくう泉南」もあったので、1カ月に何度か行くこともあった。2014年に和泉市に「ららぽーと和泉」ができてからはそちらがメインになり、またコロナ以降は同じく14年に和歌山市にできた「イオンモール和歌山」にも行くようになった。そんな中、先日、数年ぶりにりんくう周辺を車で走ってみると新たな施設ができたり、施設がリニューアルしたりなどで魅力的な街になっており、また行ってみたいと思っている。

 そんな泉佐野市だが、このほど由良町と、産品を相互にPRするふるさと逸品協定を締結した。この協定は関西国際空港がある泉佐野市が海外の観光客らに対し、同市の産品だけでなく全国各地のものをPRしようと各自治体と結んでおり、由良町は7件目となる。互いにPRし合う産品は決まっており、由良は「ゆら早生」と「紀州あかもく」、泉佐野市は「泉州タオル」と「水ナス」となっている。

 協定式は由良町役場で行われ、千代松大耕市長が来年の万博でのPRを約束した。万博には約350万人のインバウンド客が見込まれており、多くが関空を利用するだろう。関空を出てすぐの泉佐野市のりんくうタウン周辺にも多くの観光客が来ることが予想され、そこで「ゆら早生」と「紀州あかもく」をPRすることができる。由良の特産が世界に羽ばたけるチャンスで、町自慢の逸品たちが海外の人にどのような評価を受けることができるのか、今から注目したい。(城)