全国各地でカメムシの大量発生が問題となっている。和歌山県でも各地で平年の数十倍発生しているところもあり、ウメやモモなどの果物に被害を及ぼすとして行政も注意を促している。

 カメムシが果物などの生産物に影響を与えるのは大きな問題だが、発生は一般家庭でも望ましくないことだ。筆者が住んでいる由良町では数日前に夜の気温が高い日が続いたときに発生した。部屋が匂うと思って外を見れば、網戸に10匹近くのカメムシがへばりついていたこともあり、どこからかわらないが部屋の中にもよく入ってきていた。

 カメムシは危険を感じると刺激臭のある液体状の分泌物を放出し、その匂いがかなり不快で、カメムシ自身も死んでしまうと言われるほど強力だ。子どものころ、地元の集会所で大量発生した際、誰かが掃除機を取り出しどんどん吸い込んでいったまではよかったが、しばらくして排気口から大量のカメムシの濃縮した臭いが噴出され、皆がもだえていたことは今でも思い出す。

 いまの大量発生は、昨年秋に同じように大量発生したカメムシが暖冬の影響で越冬したとのこと。確かに昨年の祭りの練習シーズンにも照明周辺に大量のカメムシがいて皆を困らせていたが、それらが冬を越えてきたのだろうか。

 ここ最近は夜の気温が低かったおかげかあまり姿を見ないが、今後気温上昇とともに再び出てこないか心配だ。家庭での対策としては殺虫剤などカメムシ対策の商品を使用するか、そもそも窓を開けないようにしたり、洗濯物を部屋干ししたりするなど。ハッカ油も効果的とのことなので、水で薄めて網戸やサッシなどにスプレーしてみるのもいいかもしれない。(城)