開会宣言する中村君㊧とインドネシアの生徒

 県の第9回アジア・オセアニア高校生フォーラムが31日、県民文化会館で開幕した。4年ぶりの対面開催で、17の国・地域と国内の高校生が参加し、5つの世界共通課題で意見交換。日高高校からも2年生5人が参加し、開会式では柏木洋一郎君が司会、中村壮太君が開会宣言を行い、それぞれ堂々とした英語で役目を果たした。

 コロナ禍以降、オンラインで行っていたが、4年ぶりに対面となり、海外から17の国・地域の高校生が来県した。

 開会式では各国や国内の高校生が舞台に上がり、柏木君が順番に練習してきた英語で紹介し、スムーズに進行。日高高校からは中村君、橋本昊征君、寺井巴菜さんが登壇し、中村君がインドネシアの生徒とともに開会宣言。「たくさん話し合いましょう! アイデアを共有することで、私たちは地域社会を豊かにし、きょうここで学んだアイデアを実践して世界をよりよいものに変えることに挑戦しよう」と英語で呼びかけた。

 このほか、岸本周平知事が「4年ぶりの対面開催。直接顔を見合わせて話し合うことで、世界がどうすればよりよくなるかを模索してください」とあいさつ。東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)事務総長の西村英俊氏は、フォーラムのきっかけとなった日高高校での100周年「アジア高校生フォーラム」について紹介。林佑美衆議院議員も有意義な意見交換を呼びかけた。

 開会式のあとは、各国・地域の紹介を行った。1日は分科会で、「津波・防災対策」「環境問題」「ダイバーシティ問題」「教育問題」「食糧問題」の5つの課題で意見交換。2日は全体会で、分科会で出た意見の取りまとめを発表する。

 日高の橋本君は分科会で津波・防災対策をテーマに発表。全体会では日高の稲葉陽祐君が司会を務め、寺井さんがダイバーシティ問題、中村君が教育問題について、それぞれ分科会で話し合ってきた内容を発表する。