全国の高校の理科教職員らが一堂に会する全国理科教育大会・第94回日本理化学協会総会が8月2日から4日まで、御坊市の市民文化会館と紀央館高校で開かれる。全国から高校理科教諭ら250人と県内関係者合わせて400人が参加する大会で、和歌山では1959年(昭和34)以来64年ぶりの開催となる。

 毎年、全国各地で行っており、今大会では「新たな価値の創造を育む理科教育」を大会主題として、講演や研究発表、研修などを通じて今後の理科教育を探る。

 2日は市民文化会館で大会事前打ち合わせが行われ、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の真井克子氏が講話する。

 3日は市民文化会館で開会式が行われ、人工衛星搭載ロケットの宇宙への打ち上げを行う日本初の民間企業スペースワン最高顧問、公益財団法人日本宇宙少年団専務理事の遠藤守氏が「宇宙開発利用の現状」と題して講演する。

 4日は紀央館高校で研究発表があり、「豊かな未来を拓く理科教育」を大テーマに物理や化学・地学教育でのICT機器の活用など9つの分科会で話し合う。研修ではドローンを使ったプログラミング、御坊市や海南市の地域散策などがある。

 大会運営委員長は日高高校の山本直樹校長が務める。