ハウス内のせいろに並べられた梅干し

 猛暑が続く中、日本一の梅の里、みなべ町では梅の天日干し作業が始まった。

 南高梅は毎年5月下旬から7月上旬まで収穫され、梅干しにする場合には1カ月ほど塩漬けし、天日干し。その後、加工業者やJAに出荷され、シソやハチミツ漬けなどになって消費者の元に届く。

 筋の中井貴章さん(31)のビニールハウスでも色づいた梅干しがせいろに並べられ、辺り一帯に酸っぱい香りを漂わせている。ひっくり返す作業をして4日程度乾燥させ、最終的に計測器で水分量をチェックして、樽詰めにする。

 中井さんは「暑い日が続いているので、梅がよく乾きます。今年の梅は生育期間に順調に雨が降って実がやわらかく、実太りもよい。熱中症対策にぜひ梅干しを食べてほしい」と話していた。