先日、このコーナーでチャットGPTについて紹介した。それから各所で活用の検討が進んでいる。私たちの日常生活で身近になる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

 先日、印南町でチャットGPTなどのAIを活用してまちづくりに取り組む、西山泰仙さん(24)を取材した。個人がAIを上手に使って生産性を上げていくことで、地域経済を活性化させ、社会が循環できるような仕組みを構築したいと考えているという。そのような未来がくれば地域格差などもなくなり、田舎が抱える課題解決にも一筋の光が差すのだろうと感じた。

 そのなかで記者である私にチャットGPTの使い方を提案してくれた。例えば取材する私自身の情報を伝え、その上で取材した話のテーマ、相手のプロフィールなどを入力し、聞いたことを羅列していく。最後に「話のテーマで羅列したことから500字程度の記事と10文字程度のタイトルを作成したいので、記事に適したニュアンスと構成で記事化してください」とお願いすれば、記事草案を一瞬で作成してくれる。これだけでなく、「地方紙ならではの視点になっていますか」など推敲チェックリストまで提示してくれるのだ。

 そこからどう使うかは、自分の頭の使い方次第。「この言い方が使いたかった」や「いやここはニュアンスが違う」など試行錯誤を繰り返して記事を仕上げていく。ここまできたかと驚いたと同時に、AIを味方にすれば、便利なツールになるなとしみじみ。

 西山さんは22日正午から、かえるの港でこのテーマに関するシンポジウムを開く。AIとは何だと思った人はぜひ。(鞘)

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