高所作業車を使って枝を伐採した

 神奈川県相模原市のキャンプ場で去る16日、倒れた木の下敷きとなってキャンプ客の女性が亡くなった事故を受け、美浜町は18日、和田地内の煙樹海岸キャンプ場で落下の恐れがある木の枝の伐採作業を行った。松林の大自然を安全に楽しんでもらおうと、前日に職員が緊急点検し、この日は小さな危険も排除。行楽客が増えるゴールデンウイークを前に、安全性を再確認した。

 相模原市のキャンプ場での事故は16日未明に発生。高さ約18㍍、太さ約70㌢の木がテントの上に倒れた。中で寝ていた29歳の女性が死亡し、夫も重傷を負った。木の根元が腐っていた可能性があるという。

 事故を受けて、美浜町は翌17日、キャンプ場内の松を目視でチェック。倒れる危険性がある木はなかったが、万一に備え、強風で落下の可能性がないとは言い切れない枯れた枝などをチェックした。あらかじめ伐採するポイントをマークし、18日は朝から高所作業車に乗り込んだ作業員がチェーンソーを使って手際よく切り落としていった。午前中だけで2㌧トラック約5台分の枝を伐採していた。

 煙樹海岸キャンプ場は、目の前に関西でも有名な釣りスポットである煙樹ケ浜が広がり、夏でも涼しい松林が広がる最高のロケーションが魅力で、人気スポットとなっている。これまではゴールデンウイークと夏休みのみ開業していたが、今年4月からは年中オープンに変更し、平日の18日も2組が松林にテントを張って宿泊するなど好評となっている。

 町では「これからゴールデンウイークはキャンプ客が増えるので、より安全に楽しんでもらえるように点検と伐採を行いました。事故が起こらないようこれからも万全を期したい」と話している。

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