日高医師会、日高歯科医師会、日高薬剤師会、各病院、市町などでつくる県地域医療構想(御坊保健医療圏構想区域)調整会議(会長=新谷浩子御坊保健所長)が23日、御坊保健所で開かれ、今後、各病院が目指す役割と方向性が示された。

 地域医療構想は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に必要な病床数を推計し、効率的な医療提供体制の実現を目指そうと、県では2016年に策定した。

 調整会議は毎年2回開かれており、今回は昨年11月にひだか、北出、北裏、和歌山の4病院と紀伊クリニック対象に行った今後担う役割と方向性についてのアンケート結果が報告された。

 ひだか病院は今後、地域密着型を目指し、「中等症以下の救急には対応しながら、在宅復帰へ向けた医療など、地域完結型の病院を目指したい」とした。北出、北裏病院は年間100件以上の入院を要する救急患者を受け入れる救急拠点型、和歌山病院は特殊な医療機能に特化した医療機関、紀伊クリニックは地域密着型を目指すことが報告された。

 2025年以降の地域医療構想の方針や今年度の病床機能報告などもあり、情報共有した。