ウサギのオブジェと松下さん㊨、梅の里観梅協会のメンバー

 みなべ町、南部梅林に28日、流木や梅の枝を使った今年の干支のウサギのオブジェが登場した。

 イラストレーターの松下恭子さん(埴田)と、松下さんが指導する同町や田辺市内の子どもらが手作りした作品で、梅林公園特設ステージの横に置かれている。高さ2㍍ほどもある親ウサギは高山寺(京都市)に伝わる絵本墨絵「鳥獣戯画」に出てくるウサギをモデルにしており、勇ましく破魔矢を構えている。体の部分が流木で、弓矢に梅の枝を利用。矢を放つ方向に向かって飛び跳ねて走り出す6匹の子ウサギもいる。

 干支のオブジェ作りは今年で5年目。松下さんは「破魔矢で魔を討ち取り、幸せを射抜くという願いを込めました。コロナに打ち勝つ人類の粘り強さを証明し、皆さんが幸せになりますように」と話していた。