先日、1歳の娘が妻の実家で、油性ペンのふたを開けた。すぐ取り上げたが、床に黒い1本の線。目の前での出来事だったが、「ふたは開けられないだろう」という油断と一瞬だっため、止めらなかった。義父母に謝ると娘も気にしたのか、肩を落とし、元気がない様子。じっと下を見つめ、線を消そうとするかのように、手でこすりだした。その後、義母の「かまんよ」という優しい言葉と笑顔で復活。これからどんどんこういう「お絵描き」が増え、温かく見守るつもりだが、神経質な筆者にとっては、できれば紙にお願いしたい。

 一方、8月下旬、日高川町入野地内、入野橋の橋脚に落書きが見つかった。現場は入野橋西詰めの橋脚で、入野側から1基目と2基目の2カ所。区長さんと待ち合わせ、話を聞きながら写真を撮ったが、スプレーのようなもので絵や文字が描かれており、ひどいもので、区長さんも「アートのつもりか知らないが、公序良俗に欠けた行為で許せない」と憤っていた。

 難波や心斎橋のある大阪市中央区では落書き消去活動を応援する取り組みを実施中。ホームページには「町の美観を損ない、犯罪を誘発するといわれている『落書き』の消去を行う団体に対して、消去用の資材等の提供や貸し出しを行っています」とある。

 落書きかアートか――。落書きは「書くべきでないところに文字や絵などをいたずら書きすること。また、その書いたもの」と辞書にある。他人のものを汚したり、壊したりすれば、それはいたずらでは済まされない違法行為。うちの娘の一本線がアートかはさておき、人に迷惑をかける落書きはいけない。(笑)