南高梅を収穫する片岡副部会長

 JA紀州(芝光洋組合長)の主力品種、南高梅の選果が24日から始まるのを前に、生産農家では忙しく青梅の収穫作業が行われている。今年も実太りがよく上々の品質に育っており、6月10日ごろをピークに日本一の産地から全国へと届けられる。

 梅生産者でつくるJA紀州みなべいなみ梅部会副部会長の片岡建二さん(50)=芝=も、埴田の畑でほんのり赤く色づいた梅の実の収穫に大忙し。梅農家歴は30年、約80㌃の畑で草刈りなどの省力化を図りながら栽培しており、青梅の出荷のほか、梅干しも製造・販売している。今年のできについては、「おいしい梅が出来ています」とし、「梅ジュースや梅干しは夏バテや疲労の回復に最適。保存袋を使うとジュースも手軽に作れるので、自宅で作ってみてほしい」と話していた。

 JA紀州みなべ営農販売センターによると、主産地のみなべ町と印南町合わせて約1500軒の生産者が2170㌶ほどで梅を栽培している。今年は、受粉時の気候もよく、定期的な雨量もあって十分な着果量と良好な実太り。一部では今月15日に降ったひょうで実に傷が付く被害も出ているが、部会では例年並みの2500㌧の出荷を目指している。

 南高梅は、実が大きく、薄い皮と小さな種が特長で、梅ジュースや梅酒、梅干し作りに適しており、市場やスーパー、消費者から高い信頼を得るブランド梅。6月10日ごろをピークに7月上旬まで、関東を中心に全国へ出荷される。

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