新春恒例のスポーツイベント、皇后盃第37回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(来年1月13日、京都市)に出場する和歌山代表チームに、日高地方から日高高2年の原幸日選手(17)=日高川町玄子=と、大成中2年の上畑真由選手(14)=同町鐘巻=の2人がそろって初選出された。県勢は前回37位でフィニッシュと低迷しており、地元の2選手は「1秒でも早く」「1つでも上の順位を」と快走を誓っている。
和歌山代表は中学生3、高校生5、一般・大学生5の計13選手で編成され、それぞれ今シーズンの競技会での成績や選考会の結果を基に選考。各区間のエントリーは合宿などを経て、調子を直前まで見極めて決定する。
原選手は本格的に長距離を始めたのは高校入学後。小学生のときは県ジュニア駅伝の出場経験があるが、日高附属中では硬式テニス部に所属。中3秋の日高地方中学校駅伝出場をきっかけにたすきリレーの楽しさに触れ、競技を転向した。今シーズンは夏の高校総体と秋の高校ユースで近畿出場を果たし、11月の県高校駅伝では1区で区間賞の快走を見せた。3000㍍の自己ベストは10分9秒58で、積極的なレースぶりが持ち味という。初選出には「和歌山北や智弁和歌山の強豪チームの選手と一緒に選んでもらえたのは光栄です」と笑顔を見せ、本番へは「レギュラーになれたら1秒でも早くたすきをつなぎたい。いつも後半にスピードが落ちますが、最後まで粘って走り抜けたい。チームで30位以内に入りたい」と力強く話している。
上畑選手は、陸上選手だった父親の影響で幼いころから競技に打ち込み、いまも父親が指導するクラブ「UAC」に所属してトラックの各種大会に出場している。専門は1500㍍と3000㍍。中学生と高校1年生アスリートの祭典「ジュニアオリンピック陸上競技大会」へはいずれも県推薦で1年のときに800㍍、2年のことしは1500㍍で参加し、都道府県駅伝の最終選考会では3000㍍を9分50秒でフィニッシュを決めて1位になった。3000㍍の自己ベストは9分40秒。駅伝は初挑戦となるが、「短いより長い距離の方が得意。ほかの中学生にも試合数は負けていないと思います」と自信をのぞかせ、「走るのはいつもと同じ1人ですが、たすきをみんなでつなぐ競技になるので楽しみ。1つでも上の順位になれるよう自分の力を発揮し、チームに貢献できる走りができればいいなと思っています」と闘志を燃やしている。
県勢は川村栄司さん(海南市教育委員会)が監督を務め、間野大奈さん(湯川中)がコーチとして選手団に入っている。レースは13日午後0時半から西京極総合運動公園陸上競技場を発着点とする9区間42・195㌔で熱戦が展開され、各都道府県代表は中学生2人と高校生以上7人(高校生は最低3人出場)でたすきをつなぐ。
写真=ガッツポーズで活躍を誓う原選手㊤と上畑選手