日高果樹技術者協議会は25日、今年産南高梅の着蕾(つぼみ)調査結果をまとめた。主産地のみなべ・印南町では過去10年平均比「並み」となっている。

 同協議会はJA、市町、県うめ研究所などで構成し、関係者27人が21、22の2日間、みなべ町103園、印南町15園、御坊市6園、日高川町17園の計141園で調査した。

 100節当たりの着蕾数は、みなべ町と印南町の平均が60・4蕾で過去10年平均比は「並み」。地区別では、岩代・南部60・3蕾、上南部59・5蕾、高城60・9蕾、清川72・8蕾でそれぞれ「並み」、印南町は57・0蕾で「やや少ない」となった。御坊市と日高川町はいずれも「並み」。生産量は開花時期や果実肥大期の気象条件に左右されるため、現時点では予測できない。

 生育状況は、つぼみが白く色づいてきており、開花始期(2分咲き)は2月中旬、満開期は同下旬ごろと予想されている。今後、4月下旬、5月下旬にも着果数や肥大調査を行う。昨年は大不作だったため、今年は順調な生育が期待されている。