御坊市の柏木征夫市長は、計画中の新庁舎の建設場所について「現在地での建て替えが最適であるとの考えに至った」との考えを明らかにした。12日に再開した市議会一般質問で、西本和明議員の質問に答えた。市民最大の関心事だった建設場所の方針が決まったことで、今後、新庁舎建設はさらに前進していくことになる。
 西本議員は「今秋をめどに策定される新庁舎基本計画に盛り込む必要がある建設場所や新庁舎の具体的なイメージについて市長の考えを示してほしい」と質問。柏木市長は「市議会新庁舎建設調査特別委員会、市民懇話会、アンケート調査等での意見を参考に、今後のまちづくりなど総合的な見地から精査、検討した結果、現在地での建て替えが最適との考えに至った」と明言。理由に3点を挙げ、「1つは周辺に福祉センターや商工会館など主要施設があり、住民の利便性の向上につながる。2つ目は市民の安全、安心のため、緊急的な避難場所としての機能を持った重要な施設として早期整備が必要。3点目は建設以来45年にわたって本市の中心的な役割を担ってきており、市民の皆さんのまちづくりの拠点として今後も期待できると考える」とした。具体的な庁舎のイメージは、本年度中に策定する基本計画でさらに調査、検討する。
 市では本年度に基本計画と基本設計、2019年度に実施設計、20、21年度で建設工事を行い、22年度からの供用開始を目指している。
 午前中は小池佐左夫議員が観光ガイドマップ、松本隆史議員が御坊市と会津若松市との相互交流などでただした。