10月24日から11月22日まで日高地方全域で開催された「みやこひめ御博」の報告会が3日、御坊の町屋minoricaで開催された。参加人数や経済効果等の結果は現在集計中だが、参加したパートナーからは「地元の魅力を再発見できた」「次回もぜひ参加したい」などと大好評。これらの声を踏まえ、来年は7月31日から9月11日までの夏休みを含めた42日間で開催することを決めた。
 プログラムを提供したパートナーや運営を支援したサポーター、実行委員のメンバーら約30人が参加。手作りの食事を楽しみながら感じたことや今後の取り組みで和気あいあいと意見交換した。阪本仁志実行委員長は「多くの皆さんの協力で無事開催できた。成功や反省点もいろいろあると思うので、意見を出し合って来年に生かしていこう」とあいさつ。御博開催に力を注いだ和歌山大学経済学部の大澤健教授は「行政主導でなかったこと、日高地方広域で開催できたことは画期的で御坊日高の底力を感じた。一人一人の魅力で輝くまちをつくっていこう」と激励した。
 参加したパートナーからは「地元にこんないいところがあるんだと再発見できた」「人とのつながりができたことが財産」「次回もぜひプログラムを提供したい」などのほか、他地域から嫁いできたメンバーからは「地域の魅力はあると思っていたが、地元の人が知らなさすぎると感じていた。御博を通じて魅力を共有できたので、これからしっかり発信していきたい」と前向きな意見が続々と出された。
 これらを踏まえ、広報担当の阪本琢磨さんは今後の展開をプロジェクターを使って説明。「東京オリンピックが開催される2020年には『東のオリンピック、西の御博』といわれるほど全国的に注目され、外国人向けにオリンピックとセットになったツアーが組まれている」を目標に掲げ、毎年ステップアップしていく構想を発表。四季のよさを見つけるため開催時期を少しずらし、来年は夏に開催することを確認し、夏休み中で子どもたちや家族連れが参加しやすいプログラムを組み入れていく。パートナーのスキルアップへ1月から大澤教諭ら講師を招いて講義を受けたり、寺内町の見学、写真の撮り方やデザイン方法などを学ぶほか、1、2月に誰でも参加できるトークカフェを開催してプログラムについて意見を出し合い、来年提供予定の40プログラムを絞っていく。御博初日の7月31日にはオープニングイベントも計画している。中心メンバーの平野未花さんは「来年はよりパワーアップして開催できるように年明けから行動していきます」と話している。実行委員会ではパートナーやサポーターを募っており、連絡はみやこひめ御博ホームページ(http://goonpaku.jp/)からの問い合わせを呼びかけている。