4、5年前だったと思うが、おいのプレゼントにおもちゃを買いに行った。そのとき、ラジコンヘリを購入したのだが、まず数千円の安価な値段に驚き、家に帰って操縦させてもらったときには性能の高さにさらにびっくりさせられた。いまはもっと「進化系」のおもちゃが発売されており、もはや子どもの遊び道具とはいえない。
 40代の筆者でもよく知っているチョロQ。昔はただ直進するだけだったが、いまは前部にセンサーがついていて障害物を避けて通り、壁があればバックする。前出のラジコンヘリにしてもスプーンに乗せられるほど小型化され、野球盤は投手のボールが本当に投げているかのように浮き、スタンドへ飛び込むホームランも打てるように改良されている。自分の描いた魚の絵をスマホのカメラにかざすと箱のような〝水槽〟の中で泳ぎ出し、食べ物の絵を入れるとその魚が食べてくれる。頭に装着すればジェットコースターやスカイダイビングなど迫力満点の映像が360度体験でき、IT技術を駆使したハイテクおもちゃもたくさん存在している。話しかけると、話しかけた言葉をそのまま返してくれるぬいぐるみも親近感が持てることから人気を呼んでいるそうだ。
 「進化系」のおもちゃはテレビで紹介されていた。外国人に使ってもらったところ大好評。ほとんどが数千円で買えるものばかりだが、日本の技術力とアイデア、コストパフォーマンスの高さに驚いていた。たかが子どものおもちゃといえない、十分に日本のPRにもつながっている。
 以前、当欄でも紹介したが、けん玉など昔ながらのおもちゃも進化している。もうすぐクリスマス。いろんな進化系おもちゃを探すのも結構楽しい。(賀)