チェーンソーアート国際大会で4年連続チャンピオンに輝いた城所ケイジさん(龍神村)のアートライブが29日、御坊市の国道42号沿いパチンコサヰカワ跡で開催され、宮子姫の製作に挑戦する姿を多くの人が見守った。
 城所さんは高さ2㍍、直径80㌢の立派な杉を大小さまざまなチェーンソーを使って彫り、肖像画を参考にリアルな宮子姫を誕生させた。ダイナミックなパフォーマンスと繊細な技術に来場者は見入り、完成に近づく宮子姫に「長い髪の毛がすごくリアル」「この木目がいい味を出している」などと感心していた。家族で見に来ていた御坊市の玉置亘さん(34)は「初めて見ましたが、すごくきれいに出来てびっくりしました。身近に世界チャンピオンがいるなんてすごい」と驚いていた。城所さんは「杉から生まれた宮子姫をイメージしました。作品を通じて紀州材の温かみを感じてもらえればうれしい」と話していた。
 木に親しんでもらおうと御坊市の㈱スタジオパートスリーと㈱宮路製材が主催。宮路製材の宮路雅仁さんは「これからもいろんなイベントを企画していきたい」と話していた。宮子姫は色づけして完成させたあと、多くの人に見てもらえる公共機関に寄贈することにしている。