甲子園は高校球児にとって憧れの場所。しかし、最近は〝甲子園〟で活躍するのは野球選手だけないらしい。「甲子園」という文字をタイトルに取り入れた料理大会が各地で行われているようだ。
 高校生がアイデアカレーで競うコンテスト「ちちんぷいぷい 高校生カレー甲子園」(毎日放送主催)もその1つ。8月には第7回大会が大阪で開かれ、田辺市の神島高校が「カレーなるトルティーヤ~紀州梅どりと共に」で、県内では初めて優勝を飾った。
 このほか同じような大会をインターネットで調べてみると、静岡県で開かれている「高校F級グルメ甲子園ファイナル」(県立三ヶ日高校主催)もある。高校生が地場産品を使って考案した料理で競うコンテストという。「F級グルメ」は「高校生が古里(Furusato)の未来(Future)をつくるグルメ」の意味らしい。
 みなべ町でも、来年2月の観梅シーズンに南高梅誕生50周年記念事業として「第1回UME―1グルメ甲子園in梅の里みなべ」(本紙など後援)を開催することが決まった。全国の高校生から梅料理のレシピを募り、販売するコンテスト。テーマは「うめぇ(梅)料理」。書類選考で選ばれた10校がイベント会場(うめ振興館)で販売する本戦に出場できる。優勝チームには商品券5万円分、準優勝には同3万円分、3位に同2万円分、敢闘賞に同1万円分も贈られる。
 事務局によると、今回だけでなく、第2回、第3回と継続していく考えだという。将来的に高校生らに知名度が高まり、「春はUME―1から」と呼ばれるようになる大会になることを期待している。
      (雄)