御坊市民大学のはまぼう学園と中国山東省の山東老年大学の友好交流会が25日、御坊市民文化会館小ホールで行われた。はまぼう学園生は約100人、老年大学生は25人が参加。それぞれダンスなどを発表し日中友好に一役買った。 
 柏木征夫御坊市長は「互いの理解を深める機会になれば」と述べ、老年大学学生団の尹洪英団長は「自然がきれいな和歌山に来ることができ、うれしいです」、中村裕一県議は「2つの学校は授業内容が似ているのでよい交流ができると思う」とあいさつした。
 はまぼう学園は大正琴、コーラス、舞踊、ダンス、老年大学は扇子踊り、広場踊り、コーラス、ファッションショーをそれぞれ交互に披露。大正琴では「鞠と殿様」「南の花嫁さん」を演奏し、リズムを取りながら聞く人も見られた。
ファッションショーでは牡丹の花に見立てたかぶり物にきらびやかな衣装で舞い、観客を楽しませた。発表の後には簡単な中国語を使っての懇談があり、学生同士が会話を楽しんだ。はまぼう学園生でダンスを披露した竹田八寿子さん(65)は「山東老年大学の学生の衣装がきれいでした。また交流会があれば、今度はジャズダンスを披露したい」と楽しそうに話していた。
 県と山東省の友好都市提携は昨年30周年を迎え、友好交流事業の一環として今回の交流会が開かれた。山東老年大学は中国で初めての高齢者教育機関で、学生は約1万8000人、書道や中国画、スポーツなど60の専門コースがある。