ことしも日高地方の各地で秋祭りが行われる季節となった。ここ最近は週末になると街がにぎやかになり、日曜日には各神社で四ツ太鼓や屋台が威勢のよい掛け声とともに練る音が聞こえてくる。
 6月から日高川町の担当になった筆者は、ことし初めて日高川町各地の祭りを取材した。11日は笑い、下阿田木、紀道、18日は土生。笑いは鈴振りが有名。「永楽じゃ~、世は楽じゃ~、笑え笑えわっはっはー」と何度も声を上げて笑いながら、道中を歩く姿が印象的だった。下阿田木は他の祭りとまったく違い、目玉は相撲。子どもから大人までの力自慢が競う姿は見応えがあり、小柄な選手が大柄な選手に接戦の末勝利するなど、盛り上がる場面も何度かあった。またことしは外国人も初参加し、より盛り上がった。紀道祭では馬駆けが名物。思った以上の猛スピードで走り抜ける姿は、勇ましく祭りの最後を締めくくるにふさわしい行事だった。土生祭りは県無形民俗文化財の双頭獅子や巫女の舞のほか、4年前から行っている夜間の若連行事には多くの見物人が集まり、5台の四ツ太鼓と2台の屋台が勢いよくサイテクリョーする姿に、大きな拍手や歓声が起こっていた。
 ことしも本紙ホームページでは、そんな祭りの様子を記者が収めた写真を公開中。四ツ太鼓に乗る乗り子、幟の差し手、四ツ太鼓を担ぐ若衆、勇ましい獅子舞、きれいな音を奏でる笛吹きなど。各祭りにつき数十枚から数百枚の写真を用意しているので、ぜひチェックして、祭りの余韻を味わってほしい。ホームページは「日高新報」で検索するか「http://www.hidakashimpo.co.jp/news/」へアクセス。トップページの「写真集」「秋祭り」をクリック。   (城)