中学生・高校生による科学研究の成果をたたえる「第59回日本学生科学賞」(読売新聞社主催、県教委など後援)の県審査で、日高高・附属中生でつくる「TaRaXaCum, 日高」の「矛盾する?タンポポ『環境指標』」が上位3番目となる県教育委員会賞を受賞。5年連続となる中央予備審査(11月14、15日に東京)進出を決めた。
 同校のタンポポ研究は平成23年から行っている。例年高校2年生の課題研究として調査していたが、今回は希望者を募って行い、高2から中2までの9人が集まり、タンポポの学名「タラクサカム」をチーム名として、4月から活動を開始した。
 昨年までは、「在来種」「外来種」在来と外来が交じった「雑種」の3種について、御坊市と周辺町の分布を調査。一般的に外来種と雑種は市街地で生息するとされており、調査の結果、御坊市でその傾向が見られたが、日高川町の美山地域でも同様の傾向があった。
 今回の調査ではエリアを龍神まで広げるとともに、御坊市と日高川町、龍神から21カ所をピックアップし、これまでより正確な調査を実施。結果、龍神でも美山と同じように雑種や外来種が多いことがわかった。「市街地でない美山や龍神でなぜ市街地の傾向が見られたのか」についても考察。原因の一つに道路開発が進んでいることが挙げられるとして、美山・龍神のコンクリート法面の状況を調査。インターネットのグーグルアースなどを活用して調べ、結果的に、在来種が多い中津地域より、コンクリート法面が多いことがわかった。
 生徒代表の濱田真衣子さん(1年)は「放課後や夏休みも使って調べてきました。中央審査に進めてうれしいです。中央ではこれまで以上の入賞を目指したい」と意気込んでいる。そのほかのメンバーは次の皆さん。
 小山桃葉、佐藤誠洋、小林美佑、小出明日香、望月春菜、山下二千愛(以上高1)、花光明(高2)、原幸日(中2)