全国高等学校総合文化祭は28日から8月1日まで滋賀県で開催。書道部門で、日高高校書道部の東山紗也さん(2年)、紀央館高校書道部の宮本静香さん(3年)の2人が県代表として出場する。選考は昨年12月に行われ、15校71点の応募作品の中から4人が選出された。
 東山さんは幼稚園年長児のころから書道を始め、中学入学で中断していたが、高校で再開した。今回の出品作品はかな文字で、「高野切第二種」。古今和歌集の和歌を20首、10枚の用紙に2首ずつ書いた。「かな文字は初めて。難しかったけど、書いているうちに楽しさがわかってきました。濃淡の表現に苦労しましたが、出品作品では力を出し切ることができたと思います」と話している。
 宮本さんは高校で書道を始め、昨年は近畿高校総合文化祭に県代表として選出された。今回の出品作品は古典の臨書で、「臨何紹基(かしょうき)」。書体は隷書(れいしょ)で、波磔(はたく)と呼ばれる独特のはねの部分に苦心したという。「行書のように続けて書く書体と違い、1文字1文字の形をしっかり見て書くのが大変でした。集中して書くことができたと思います」と話している。
 2人とも全国大会は初めて。交流会と実技が行われ、実技では順位もつく。「全国の書を学ぶ高校生と交流できる機会なので、頑張ってきます」と張り切っている。