インフルエンザの流行に伴い、県内の小中学校等の学級・学年閉鎖が年明けから増加しており、19日には新たに34の小中学校等で閉鎖措置がとられた。日高地方の学校は昨年末に由良中と日高中で閉鎖があっただけで、今月に入って報告はなかったが、19日には日高町の日高中、御坊市の野口小、みなべ町の上南部小など4校1園が閉鎖。県全体ではすでに警報レベルの流行になっているという。
 県によると、今季の集団インフルエンザは昨年11月25日に橋本市の小学校で最初の発生報告があり、年末までは和歌山市や紀の川市、有田川町、田辺市などで単発的に閉鎖措置がとられた。年が明けてからは13日以降、和歌山市、橋本市、有田市などで一日に3~10校の閉鎖措置がとられ、休み明けの19日には一気に増え、34の小中学校と幼稚園で学級、学年など計43パターンの閉鎖措置の報告があった。
 日高地方は日高中1年2組が19日午後から22日まで、野口小5年生が19日午後から21日まで閉鎖。みなべ町では上南部小1年生と3年生が16日から19日まで、南部小6年生と白梅幼稚園が19日から21日までの閉鎖となった。
 県健康推進課によると、県全体では昨年12月22~28日の第52週データで、1定点当たりの患者報告数が20.14人となり、注意報基準の10人を突破していた。年明けからはさらに増え、5~11日の本年第2週データが29.12人で警報基準(30人)すれすれの状況となっており、小中学校等での患者数の急増傾向からも、近く警報が発令されるとみられている。
 同課は「小中学校等の有症者の数をみると、全国的な傾向と同じく、ことしは例年より流行のスピードが早くなっています。外出時や帰宅後のこまめなうがい、手洗い等の予防策に努めてください」と呼びかけている。