母親らの要望に応じて有償で一時的に子どもを預かる「保育サポーター」の養成講座の最終日が2日、御坊市の財部会館で開かれ、20代から60代の主婦ら14人のサポーターが誕生した。買い物や冠婚葬祭などで子どもを預けたいという母親をサポートする取り組みで、日高地方では初。今後、料金設定などを行い、11月からのスタートを目指す。
 冠婚葬祭や講演会、他の子どもの学校行事、買い物、母親自身の病気、リフレッシュなどで、子どもを一時的に預けたいというニーズに応え、サポーターが預かる取り組み。サポーターは専門講師を招いた全24時間の講座を受講することで一般財団法人女性労働協会から認定され、活動できる。知人などに預ける場合と比べて、有償になるが、サポーターは子どもの安全や栄養、病気などの知識を身につけているほか、女性労働協会による傷害保険と賠償保険に加入しているため、安心して預けることができる。
 日高地方での講座は御坊市男女共同参画推進団体ウイズ・ア・スマイル(松山悦子代表)が主体となって実施。メンバーのほか、一般からも参加。6月から保育士や保健師、助産師、絵本作家などを講師に招き、全10回合計24時間の講座を実施。2日には受講者20人中、全講座を受講した14人に修了証書が手渡された。
 14人は「スマイル(仮称)」サポーターとして活動。対象エリアは御坊市、美浜町、日高町、日高川町、印南町の1市5町。料金は今後検討するが、1時間数百円をイメージ。このほか各事務手続きなどを進め、11月からのスタートを目指している。松山代表は「みんなでお母さんをサポートしていきたい。また毎年、講座を開いていきたい」と話している。サポーターは次の皆さん。
 松山悦子、福居麻都佳、斎藤真紀、木戸地則子、山本清香、木戸地美也子、玉井理恵、久保栄子(以上御坊市)、丸山美代子、水田美穂、中戸恵(以上美浜町)、金森美智子(日高川町)、三木智栄(印南町)、新谷睦子(田辺市)