安倍晋三首相の内閣改造・自民党役員人事が3日に行われ、総務会長に二階派会長の二階俊博代議士(75)=御坊市島、当選10回=が就任した。
 総務会長は党の最高意思決定機関である総務会を取り仕切るポスト。二階代議士は6年ぶりの再登板で、これまで運輸大臣や経済産業大臣、予算委員長などの要職を歴任しており、ベテランとしての安定感や幅広い人脈を生かした党運営が期待されての起用となった。就任に際して「大役を拝命しましたが、日ごろの地元の皆さまの温かいご支援のおかげであり、深く感謝申し上げます。ご期待に応えるべく、緊張感を持って重責を果たす覚悟」と決意。連立政権を組む公明党との信頼関係を深めるとともに、国土強靭(じん)化政策や地方の景気対策、海外進出を目指す中小企業支援などにも意欲をみせている。
 二階氏 中央大学法学部政治学科卒業。故遠藤三郎元建設大臣の秘書を経て昭和50年4月に和歌山県議会議員に初当選し2期務める。58年12月には衆議院議員に初当選し現在に至る。この間、自民党の高速道路のあり方に関する検討委員会委員長や国土強靭(じん)化総合調査会会長など、幅広い役職を経験。