これから夏場にかけて食中毒が多発する時期を迎え、日高食品衛生協会(辻井和吉会長)は25日、食品衛生指導員の巡回指導をスタートした。
 初日は日高町内の飲食店約50店を、同町内の指導員が2班に分かれて回った。トップで訪れた役場横の「割烹藤ノ木」(谷芳彦店主)では、指導員が厨房に入り、まな板や包丁は消毒されているか、きれいに掃除しているかなどを入念にチェック。谷さんの手を取って手洗いや爪が伸びていないかなども調べていた。
 日ごろから食中毒予防は徹底しているという谷さんは、「菌をつけないことが大切。調理したらすぐに冷蔵庫などで保存するよう心がけています」。指導員の濱愛子さんは「これから気温や湿度が高くなると食中毒が心配されるので、手洗いの徹底が必要。御坊保健所管内から食中毒を出さないようしっかり指導していきたい」と気を引き締めていた。巡回指導は7月にかけて各町で行われる。