JA紀州中央青年部名田支部が提案し普及活動に力を入れている 「母の日参り」 を県を挙げて全国に広めていこうと、 生産者、 JA、 行政がスクラムを組んでプロジェクトチームを発足させた。 3日には初会合が開かれ、 県内外での花束配布や流通業界への働きかけなどを5本柱に取り組んでいくことを確認。 将来的にはバレンタインデーのように全国に定着させるのが目標で、 息長く活動していく思いを一つにした。  母の日参りは、 同名田支部のメンバーが発案。 母の日に花束を持ってお墓参りにいってもらい、 家族愛を再認識する日にしようとの取り組みで、 同JAがバックアップして活動の輪を少しずつ広げている。 ことし2月には、 全国JA青年大会に同名田支部の野村直佑さん(26)が近畿代表として出場し、 母の日参りの活動を発表した。 その後、全国出場したことを仁坂吉伸知事に報告した際、 仁坂知事が 「素晴らしい取り組み。 ぜひ全国に広めよう」 と約束したことがきっかけで、 県を挙げてアピールしていくことになった。
 初会合には同JAの芝光洋組合長や青年部名田支部の部員、 県農、 御坊市、 県庁と日高振興局から合わせて約20人が出席。 参加メンバーで 「母の日参り全国展開プロジェクトチーム」 を結成することを承認し、 今後の活動方針を意見交換。 「駅や空港、 観光地、 イベントに出向いて花束を配布しよう」 「PRポスターを作って全国の花店に張ってもらおう」 などの意見を出し合い、 今後は 「消費者へのPR」 「メディアへの働きかけ」 「県内での運動拡大」 などを活動の柱としていくことを決めた。 具体的な活動内容については、 今後も定期的に会合を開いて詰めていく。
 初会合を終えた芝組合長は 「小さなアクションが少しずつ広がってきたことがうれしい。 バレンタインデーもチョコメーカーが取り組み始めて定着するまで非常に長い年月がかかったと聞く。 母の日参りも全国に定着するまで粘り強く活動し、 家族愛や花の産地全体の活性化につなげていきたい」 と力を込めて話している。