おととし9月の台風12号豪雨の影響で全面通行止めとなっていた日高川町高津尾地内の県道たかの金屋線の災害復旧工事が完了。 約1年半ぶりに6日から通行が可能になった。 県道は川中地域への主要アクセス道で地域住民にとって生活産業を担う道路。 被害以来、 迂回を余儀なくされるなど住民生活にも大きな支障を来しており、 一日も早い復旧が待たれていた。
 開通したのは、 新あやめ橋東詰めから温泉館付近までの629㍍。 道路工事のほか、 擁壁工事も行い、 事業費は約5億円。 原状復旧で幅員7・5㍍、 うち車道は5㍍の道路で快適な通行が可能になった。
 
同区間は、 台風の影響に伴う日高川の氾濫で護岸が崩れて、 その上を走る道路も崩落した。川中方面をはじめ、 温泉館やゴルフ場に向かうには、 日高川対岸の町道大又岡本線やかまきりトンネル経由の迂回が必要となり、 被災1カ月後には県道の代わりに日高川沿いに仮設道を敷設。 ただ、 警報発令時や上流の椿山ダムの放流量が多い時などは通行止めとなるなど、 地域住民や観光客にとって不便な状況が続いていた。 昨年9月からは本格的な災害復旧工事に着手したため、 仮設道も撤去され、 再び迂回を余儀なくされていた。
 日高川町内では台風12号豪雨の影響で県道は33カ所、 町道 (橋梁を含む) は71カ所が被害。 県道、 町道とも本年度中に橋を除くすべての災害復旧工事が完了することになっている。 県道で残っているのは平川地内の御坊美山線だけとなっており、 町道では下田原地内の坂野川姉子線や越方バイパスなど数カ所。 橋は丸山、 皆瀬、 上田原の3カ所。