豊かな森を育てようと、 南部小学校 (野上有三校長) の4年生63人と保護者は9日、 PTA活動で西本庄地内の山の斜面に備長炭の原木ウバメガシの苗木250本を植樹した。 西本庄生産森林組合が放棄地にウバメガシを植えるという取り組みの一環で実施。 親子で仲よく作業に励み、 終了後は西本庄地内の須賀橋近くで備長炭を使ったバーベキューも楽しんだ。
 植樹の場所は幹線農道フルーツライン近くで、 西本庄生産森林組合 (井口邦和組合長) が所有する約30㌃の土地。 以前は梅畑だったが、 現在は高齢化などで梅も伐採されている。 豊かな森づくりを進めようと、 みなべ川森林組合がおととしから西本庄生産森林組合から委託を受け、 県の 「紀の国森づくり基金事業」 で植樹に取り組んでいる。
 今回は同校PTA活動の一環として、 児童と保護者が参加。 苗木は緑育事業で県内の小学生が2年前にドングリをまいて育てたウバメガシの苗木 (高さ約30㌢) を使った。 参加した親子は約5㍍間隔で植樹し、 穴を掘ったり苗木を埋めたりと作業に励んだ。 羽木奈々さん (10) は 「植樹作業は楽しいし、 大きく育つのが楽しみ」 と、 お母さんと一緒に一生懸命植え付けていた。 野上校長は 「作業を通じて親子の絆が深まり、 森の大切さや地元の産業についても知ることができる」 と話していた。 このあと須賀橋近くの河原で備長炭を使ってバーベキューも楽しんだ。