日高地方は秋祭りの季節。若衆の姿や奉納行事、余興など、どこも一見同じようで少し違う。これが国ともなると、歴史、文化、習慣、言語、宗教などすべてが違い、世界中、どの国も隣の国とはよく問題が起きる。
 国と国が仲よくするには、互いの国民が日々、仕事をして安定した生活を送ることができる経済的基盤と協力関係が重要。一人ひとりの国民も、衣食足って初めて教養が身につき、国も国民の生活にゆとりができて他国と大人の付き合いができるようになる。
 戦後、日本は平和主義を貫き、迷惑をかけたアジア諸国に対して補償、ODAの経済・技術支援を続けてきた。東京裁判で戦勝国に指定された戦争犯罪人が裁かれ、現在も国際社会の中でお詫びを繰り返し、過去を反省、努力を続けている。にもかかわらず、である。
 中韓、とくに中国の「上から」の暴言、暴挙は本当に気分が悪い。日本の企業や日本料理店を襲撃、放火、掠奪しながら、「反省せよ」とはいったいどの口がいうのか。「日本にも非がある」という日本の一部の自虐的な報道、教育による子どもたちへの影響が怖い。学校はいまこそ、きちんと日本の正当性を教えなければならない。
 国と国が過去の歴史、とくに戦争や領土問題に共通認識を持つことなど不可能。互いに違いを認め、考え方を尊重し、未来志向の付き合いをしたくとも、自由と人権、民主主義が保障され、価値観を共有する法治国家でなければ、その国民は呼びかけの意味も理解できない。
 日本はいま、隣国から明白な脅威を突きつけられている。核を持たず、独立を守るためにはどの国と同盟を強化させ、どの国と距離を置くべきなのか。     (静)