美浜町の煙樹海岸多目的広場で21日、 「まもろう憲法、 なくそう日米安保条約」 を合言葉とする集会、 「10・21煙樹ケ浜ピースフェスタ」 が開かれ、 約300人が参加した。
 ことしは町内にある陸上自衛隊和歌山駐屯地・第304水際障害中隊が煙樹ケ浜で水際地雷敷設訓練をスタートさせたことから、 美しい松林と海岸の自然を守ろうと、 駐屯地すぐ近くの同広場で開催。 主催の全国統一行動日高中央集会実行委員会委員長の中本徹日高地区労議長は、 「自衛隊はこの煙樹ケ浜の砂利を掘り返し、 迷彩服を着た隊員がものものしい雰囲気で訓練を行っている。 その光景はこの美しい自然とまったく調和しておらず、 ウミガメの産卵場でもあるこの海岸を重機で掘り返す行為は、 明らかな自然破壊。 この状況を (県立自然公園を管理する) 県にしっかりと訴え、 来年度は (訓練実施に) 使用許可を出させないようにしよう」 と呼びかけた。
 続いて、 美浜の自然を守る会の谷岡元武事務局長が水際地雷訓練について報告を行い、 日高平和委員会の山本喜平委員長が日高地方の上空を低空で通過するという米軍輸送機オスプレイ飛行訓練について説明。 終了後はデモ行進も行い、 広場から役場前の県道に出て西へ進み、 自衛隊和歌山駐屯地の前を通ってシュプレヒコールを繰り返した。