石川県庁で馳知事㊨から被災状況の説明を受ける岸本知事

 岸本周平知事が26日会見し、今月21日、能登半島地震の被災地を初めて視察したことを報告した。

 石川県庁では馳浩知事から、被災者を受け入れる仮設住宅の希望に対して建設スピードが間に合っていないことが課題であると説明を受けたほか、和歌山県からの支援を継続してほしいとの要望があったことを紹介。岸本知事は半島である和歌山県でも同じような災害が起きる可能性があるとし、仮設住宅の場所や建設の手立てなどを見直す必要があると説明。避難所でのトイレや温かい食べ物を提供するためにキッチンカーやトイレトレーラーの必要性も再認識し、派遣した職員の知見も生かしながら南海トラフ地震へのさらなる対策を検討、県防災計画の見直しにつなげる。また、関西広域連合ではカウンターパート方式で能登町に対して今月末まで支援する方向だが、和歌山県としては「4月末まで職員派遣を延長し、要請があれば5月の連休明けまで考えたい」とした。

 現地では派遣職員の寄宿舎となっている日本航空高校石川や避難所の宇出小学校も訪問。能登町では大森凡世(かずよ)町長とも面談し、災害ゴミ仮置き場や建設中の応急仮設住宅も視察した。