完成した切目辻トンネル(福井側)

 みなべ町清川と田辺市龍神村福井をつなぐ国道424号改良事業は切目辻トンネル(延長829㍍)の建設を含む1030㍍区間の工事が完了し、28日午後3時から供用開始する。旧トンネルのルートは幅員が狭く、急カーブの多い交通の難所で、2018年度から44億円を投入して整備。地域間の交流や災害時の緊急輸送路としての役割も期待される。

 清川と福井の境界をまたぐ旧切目辻トンネルは道幅が狭く、大型車両はトンネル口で待たなければならない。新トンネルは旧トンネル西に位置し、幅員5・5㍍(車道2・75㍍×2車線)。22年3月から掘削工事に入り、同年11月に貫通。内部工事や照明設備、トンネル出入り口の取り付け道路の整備が進められてきた。昨年8月には地元高城中学校の生徒と咲楽小学校の児童が揮ごうしたトンネルの銘板もお披露目、設置された。

 県が進める国道424号改良事業の切目辻工区では今回供用開始する区間から南に続く延長160㍍の工事がまだ残っており、引き続き早期完成を目指す。みなべ町内の国道424号は南道地内の国道42号を起点に南部川沿いを通り、福井との境界線まで延長約20㌔。西本庄地内の通称「五味のカーブ」やこのカーブに続く「四郎橋」などの改良要望はあるが、切目辻工区が完成すれば同町内の全線がおおむね2車線化される。現在、福井側でも改良工事が進められている。

 切目辻工区の関連事業者は次の通り。

 株式会社赤坂測量設計、阪本測量、株式会社三紀屋測量、株式会社データ技研、株式会社阪和建設コンサルタント、株式会社サン技研コンサルタント、テクノ富貴株式会社、日本工営株式会社、白浜試錐株式会社、国際航業株式会社、八千代エンジニアリング株式会社、基礎地盤コンサルタント株式会社、株式会社エイト日本技術開発、キタイ設計株式会社、株式会社土井建設、杉谷産業株式会社、有限会社下村重機、株式会社池田土木、株式会社坂口、三井住友・丸山・共栄JⅤ、有限会社泰洋電機、紀南電設株式会社、和興建設株式会社、株式会社幸輝開発、向江組、有限会社和商、株式会社深瀬組、株式会社共栄建設工業、株式会社小原工務店