発足を宣言する協会の役員ら

 湯の里として知られる田辺市龍神村の4温泉を「龍神温泉郷」と総称し、地域全体で誘客を図ろうと、温泉関係者らで組織する龍神温泉郷協会が設立され、19日、発足式が龍神行政局で行われた。

 温泉は龍神村の大きな観光資源の一つで、日本三美人湯で知られる龍神温泉、龍神小又川温泉、丹生ノ川温泉、釜ノ崎温泉の4つの泉源がある。今までは各温泉が個々でPRしてきたが、4温泉をまとめて「龍神温泉郷」とし、より効果的な周知や集客活動を図る。構成は6団体14施設で、会長には龍神温泉上御殿の龍神享一社長、副会長に丸井旅館の寒川淑子社長、執行役員に龍神村商工会の伊藤研治会長、監事に季楽里龍神を運営する一般財団法人龍神村開発公社の手谷新一理事長が選ばれた。

 発足式には関係者ら約20人が出席。発足の経過説明や発足宣言が行われ、今後の温泉客の集客に期待を寄せた。龍神会長は「龍神村にある4つの泉源を『龍神温泉郷』としてPRし、知名度を高めて誘客につなげていきたい」と話している。

 龍神観光協会によると、2022年の温泉客数は14万4955人で、コロナ前の19年は28万1684人だった。