稲原駅前で遊ぶ子どもたち

 印南町印南原のJR稲原駅前で27日、スーパーボールすくいやシャボン玉などの昔遊びを楽しむイベントが開かれ、子どもから大人まで多くの人が訪れた。

 稲原駅は今年度中に駅舎内部の改修を行うことが決まっている。これを受け、地元の地域団体稲原さんぽ道の会が、子どもたちに改修前の駅舎で思い出を作ってもらおうとイベントを企画した。

 駅前の広場には昔遊びのコーナーが並び、わた菓子のふるまいや紙芝居、マジックショーもあり、家族連れを楽しませていた。

 稲原駅は1930(昭和5)年に開業。かつては貨物列車の荷下ろし場もあった。85年に無人化。駅舎は開業当時のまま残っている。さんぽ道の会のメンバーで有人駅時代を知る元国鉄(JR)職員の古田育士さん(76)は、「駅は地元の人の大切な存在。改修してもっと人が集まるような場所になってほしいですね」と話していた。