左から高垣太郎御坊市新風会会長、俊樹氏、伸康氏、榎本会長

 二階俊博衆議院議員後援会「新風会」が28日、御坊市島の御坊事務所で役員会を開き、次期衆院選和歌山新2区の後継候補として二階氏の三男で秘書の伸康氏(46)を指名した。かねて自身にも推す声があった長男で秘書の俊樹氏(59)から提案を受けての決定で、伸康氏の初陣に向け兄弟、新風会が一致団結して支援する体制が固まった。

 俊樹氏は兄弟タッグを組んで選挙に臨む姿勢を示し、「(政治資金問題を受けて)お詫び行脚をしている時だが、6月解散などの話もあり、新風会としても早く方向性を出していただかなければならない。二階伸康を出すことを機関決定していただきたい」と提案。「おやじ(俊博氏)にも私から『伸康を後継として選ぶ。あとは任せてくれ』と話した。おやじからは『任せる。ただ、選挙は簡単なものではない。一歩一歩、歩いて行かなあかん』と言っていた」と説明した。

 新風会の榎本長治会長は「伸康さんが後継で出ていただければ二階先生の持たれている人脈やご縁も生きてくる」。新2区の各地から集まった約100人からは「秘書として父の背中を見て勉強してきた伸康さんに任せよう」「二階家がまとまったなら」などの意見があり、満場一致で伸康氏の支援が決まった。

 伸康氏は「代議士の40年の歩みをど真ん中で支えた新風会の幹部から背中を強く押された思い。いつの日か、『代議士の後継はお前でよかった』と言ってもらえるよう努力を重ね、立派な政治家を目指したい。残りの人生全てをふるさと和歌山のために尽くす覚悟」と力強く決意表明。正式には近く出馬表明する。