10月は日高地方各地で秋祭りが行われた。今年はコロナ以降、中止されてきた余興が4年ぶりに完全復活。氏子らは4年分の力を出し切ったようで、各地で熱気があふれていた。

 コロナ前と同様、2日の印南祭でスタート。午前中は漁港で競り合いが行われ、午後からは川渡り。若中らが屋台や神輿とともに川の中を練り歩く姿は全国的にも珍しく、また4年ぶりの祭りのスタートのためか、平日にもかかわらず多くの見物人が訪れ盛り上がった。5日には日高地方最大の御坊祭が行われ、「人を見たけりゃ御坊祭」にふさわしく、身動きが取れないくらいの人だかりで夜遅くまで盛り上がった。

 その後も10月の週末になると各地で祭りが行われた。迫力の獅子舞や四ツ太鼓のサイテクリョーをはじめ、笑い祭の鈴振りの練り歩きや長子祭の鬼の追い出し、下阿田木神社の奉納相撲、須賀神社や紀道祭の馬かけ、由良祭や切目祭の屋台同士を組み合わせる競り合いなど、特徴ある祭りも多く、いくつもはしごして見に行ったという人もいただろう。

 そんな日高地方の秋祭りの写真を、本紙ホームページの写真館コーナーで掲載している。屋台を担ぐ威勢のいい若中をはじめ、きれいな衣装でそれぞれの役に励む子役や乗り子、力強く上がる幟、迫力満点の獅子舞など、4年分の思いがこもった場面を記者がカメラで収めた写真が並んでいる。

 「写真館」には日高新報ホームページのメニューかバナーからアクセス。雨天のため必要枚数が撮れていなかったり、人員不足で取材に行けなかったりで、掲載できていないところもあるが、ぜひチェックして祭りの興奮をもう一度味わってもらいたい。(城)