先日、全国の「危険なご当地走り」が、ニュースで取り上げられていた。ご当地グルメではなく、自動車運転の悪いマナーで、ネットで調べると、出るわ出るわ、中でも愛知県の「名古屋走り」は信号無視、右折時の早曲がり、車線またぎ、右折レーンから直進、速度超過、ウインカーを出さない、車間距離を開けない、強引な割り込み、歩行者を優先しないといった特徴があると紹介されていた。

 ほかにも赤信号で停止をした後、青に変わる直前や直後に車を急発進させ、対向の直進車より先に右折する茨城県の「茨城ダッシュ」、対向車がいるのに強引に右折したり、対向車が左折する隙を見てほぼ同時に右折したり、ウインカーを出さずに進路変更する長野県の「松本走り」など。愛媛県の「伊予の早曲がり」は交差点内で優先されるべき直進車や左折車を無視した運転で、同県内では「伊予の早曲がり禁止」と書かれた啓発看板もあるという。

 日ごろの運転で、ご当地走りのように交差点で気になっているのが、鈍角に右折してくる車。こちらは一時停止線の手前でも危ないときがある。そして大抵の場合、相手は「お前、危ないな」と言わんばかりの表情。自分の車もさることながら、横断歩行者がいたらと思うとゾッとする。

 車の右折方法は「右折しようとするときはあらかじめできるだけ道路の中央に寄り、交差点の中心のすぐ内側を徐行しながら通行しなければならない」とある。もちろん一部のドライバーだが、「交差点の中心のすぐ内側を徐行」を、それも含めて思いやりの運転をしてほしい。不名誉なローカルルールとして称されるのではなく、思いやりの「ご当地走り」を実践してはいかがでしょう。 (笑)