
今年2月に和歌山市で開かれた県のシルバー美術展で、みなべ町谷口の松下省三さん(74)、同町東本庄の大野コマサさん(84)の作品が優秀賞を獲得した。作品は10月19~22日に鳥取県倉吉市で開催される第36回全国健康福祉祭「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」に出展される。
松下さんは彫刻の部で、今年の干支「辰(龍)」を新聞紙を使って制作した。田辺市龍神村の造形作家溝端秀章さんからのアドバイスもあり、2回目の挑戦で入賞した。
作品名は能登半島地震で被災した人たちへのエールも込め「能登へ届け青龍(せいりゅう)の力」。龍の背は青色の新聞紙を使い、しわを作りうろこを表現。作品を支える棒は梅の剪定枝を使った。
龍が持つ玉、宝珠は「景気のいい話題だったので」と、大谷翔平選手が米大リーグ・ドジャースと史上最高額での契約を報じたスポーツ紙面を使っている。
松下さんは「龍の曲線のフォルム作りが大変でした。全国では入賞を目指したい」と話した。
大野さんは書の部で、地元にある熊野古道・千里ケ浜の情景を描いた自作の短歌「椿咲く熊野古道は海に出て千里ケ浜の波おだやかに」を行書でしたためた。
40年以上、習字の講師をしており、県のシルバー展には6年前から出展。全国大会への出展は初めてとなった。短歌は地元の観光ガイドの活動も行う中、熊野古道の道端に椿が咲く時期、道の先に千里ケ浜の青い海が見える情景が素晴らしいと感じて詠んだという。
大野さんは「熊野古道を歩いていた昔の人の感動に思いを馳せてみました。全国の人に千里ケ浜の魅力が伝わればうれしい」と話している。


