コロナの感染法上の分類が2類相当から5類に引き下げられ、時と場合によるが筆者も基本的にノーマスクで過ごしている。まだ少数派だが、マスクを外す人が着実に増えてきているのを感じる。病気であることに変わりはなく、軽視するわけにはいかないが、コロナ前の日常を取り戻しつつあることを肌で感じられるのはうれしいことだ。これまで控えていたイベントも再開されていて、何よりスポーツ大会での応援席からの声援を聞くと、やっぱりいいなと思う。一方で、コロナの影響がどこまであるか分からないが、選手が少なくなっているのはさみしい限り。

 ただでさえ少子化で子どもの数が年々少なくなっているのに、物価高騰など経済的負担は増し、共働き世帯が圧倒的に多い状況の中、「子どもにスポーツをやらせてあげたいが、送迎ができない」という声は依然として多い。スポーツに限らず習い事も同じだ。経済的にも時間にも余裕がない世帯がどれだけ多いか、国や政治家はもっともっと実情に目を向け、声を聞くべきだろう。

 先日、御坊市のファミリーサポートセンターを取材する機会があった。利用で最も多いのは子どもの送迎という。自宅や学童保育所から習い事への送迎がほとんどで、スポーツクラブへの利用もある。子どもの可能性を広げるという面でもファミサポが貢献していることにうれしく感じた。利用会員、面倒を見る側のスタッフ会員をさらに増やしていくことが子育て支援につながることは明らか。少なからず個人負担のかかる事業でもあり、スタッフ会員はボランティア同然。もっともっとこの取り組みを広めていくことが子育て支援につながる。(片)

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