岸田首相(右から2人目)に面会する石倉さん(同3人目)ら(右端は越智参院議員)

 全国商工会青年部連合会の会長を2年間務めた日高川町鐘巻、レストラン・土産物店「あんちん」の石倉大裕さん(43)が17日、任期満了で会長を退任した。退任前には同会として、官邸に岸田文雄首相を訪ね、事業や成果を報告。「全国につながりができた。全ての人に感謝し、経験を地域の振興につなげたい」と話している。

 石倉さんは2021年5月14日、第24代として県内から初めて会長に就任。「『結(MUSUBI)』」をスローガンに、地域や部員相互のつながりを大切にしながら、商工会連合会の事業を推進するとともに、経営者の資質を向上させ、地域の振興・発展に貢献する事業を進めてきた。

 17日、東京都内のホテルで開かれた第57回通常総会で第25代会長にバトンタッチ。総会前、第22代の会長で昨夏の参院選に自民党から、全国比例区で当選した越智俊之議員の同行で、同会として初の首相訪問を行った。役員20人で面会し、取り組みや実績を報告。支援へのお礼を述べたうえで、国の施策や事業を活用できていない事業所がある現状を説明し、「私たちは地域の課題解決や未来のビジョンに目を向ける意識が高く、人口減少や少子高齢化の中、意識改革を進め、みんなで地域を守っていこうと活動しています」と情熱を伝えた。

 石倉さんはコロナ禍の下での任期を振り返り、「コロナで集まれず、イベントができず大変でしたが、単に中止するじゃなく、組織や事業を時代に合うよう変化させるために熱意が高まり、よかったと思う」。全国約4万人の青年部員、町や県を含む商工会関係者はじめ、家族や同店スタッフら全ての人に謝意を示し、「全てのつながり、結びに心から感謝しながら、全力で取り組み、精いっぱい務めさせていただきました。この経験を生かして地元にいろんなものを引っ張り、盛り上げていきたい」と話している。

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