暦の上で冬が始まる立冬が過ぎ、朝晩の冷え込みが強くなってきた。13日の雨を境に気温がグッと下がるそう。同時に空気が乾燥して火災が起こりやすい季節に入る。「お出かけは マスク戸締り 火の用心」。9日に秋の火災予防運動が始まり、日高地方でも御坊市と日高広域の両消防が、火災予防に向けて呼びかけや指導を行っている。

 先月下旬、消防庁が火災による2021年の死者は1417人で前年から91人増えたと発表。新型コロナの影響で在宅時間が多く、住宅火災の増加が要因とされている。死者のうち住宅火災で亡くなったのは67人増の966人(放火による死者を除く)。このうち65歳以上の高齢者が7割超を占めた。火災の総件数は531件増の3万5222件。内訳は住宅を含む建物が184件増の1万9549件で最も多く、出火原因はたばこがトップで3042件、たき火2764件、こんろ2678件と続いた。

 つい先日も、元プロ野球選手が東京都内の自宅火災で亡くなった。住宅防火で命を守るポイントは「寝たばこは絶対しない、させない」「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない」「こんろを使うときはそばを離れない」「コンセントはほこりを掃除し、不必要なプラグは抜く」の習慣、「安全装置の付いた機器の使用」「住宅用火災警報器の定期的点検と10年目安での交換」「部屋を整理整頓し、寝具や衣類、カーテンは防火品」「消火器を設置して使い方を確認」「避難経路と方法を確保して備える」「防火防災訓練への参加、地域ぐるみの防火対策」の対策が重要。日ごろから意識を高く持ち、注意とチェックを怠らないようにしよう。記事を通して気にしてもらえれば幸いで、紙面を通じて啓発していきたい。(笑)