第1回西田修平記念陸上競技大会が紀三井寺公園陸上競技場で開かれた。日高地方勢は、紀央館高校3年の阪本海月華選手が共通女子円盤投げで県高校記録を更新して優勝したほか、紀央館高校生と同校OBの4選手が優勝する活躍を見せた。

 大会は、1936年のベルリンオリンピック棒高跳びで「日本人選手2人が銀メダルと銅メダルを分け合った」との逸話が残る和歌山県出身の西田修平氏を顕彰しようと、和歌山陸上競技協会が初めて開催。男子19、女子15種目に中学、高校、大学、一般、実業団の選手が出場し、関西や東京などからも参戦した。

 共通女子円盤投げの阪本選手は、1投目で45㍍76をマークし、自己ベストでもある県高校記録(45㍍56)を更新。2投目でさらに記録を伸ばし、47㍍90の県高校記録を樹立して優勝を飾り、この記録で今季の全国高校ランキング1位を決めた。

 高校最後の大会を振り返って、「悔いのないようファウルを気にせず1投目から思い切り投げ、目標の全国ランキング1位を達成できました。高校最後の大会を楽しめ、記録も満足しています。大学でも競技を続け、世界で戦えるよう頑張ります」と次のステップに弾みをつけた。

 共通男子円盤投げの前田和希選手(紀央館高3年)は35㍍26を記録し、同ハンマー投げの北亦将成選手(W・A・S、紀央館高出身)は57㍍15でいずれも1位となった。少年男子円盤投げの永江翔太朗選手(紀央館高1年)は44㍍24をマークし、同ハンマー投げの尾﨑奎太選手(同3年)は58㍍19でそろって優勝した。

 日高地方関係選手の入賞は次の皆さん。
 【男子】《共通》100㍍=⑧前田和希(紀央館高)10秒87▽200㍍=④前田和希(紀央館高)22秒16▽400㍍H=⑥坂口敏基(和歌山北高、御坊中出身)1分01秒45▽4×400㍍R=②和歌山北高(川口聡琢、永尾礼、白鳥由清、坂口敏基・御坊中出身)3分27秒64▽砲丸投=③岩城結太(紀央館高)12㍍85▽円盤投=①前田和希(紀央館高)35㍍26▽ハンマー投=①北亦将成(W・A・S、由良町)57㍍15③尾﨑奎太(紀央館高)▽やり投=⑤前田和希(紀央館高)46㍍51⑧野田唯斗(日高高)《少年》円盤投=①永江翔太朗(紀央館高)44㍍24▽ハンマー投=①尾﨑奎太(紀央館高)58㍍19
 【女子】《共通》200㍍=⑤玉置愛梨(日高高)26秒37▽3000㍍=②長濵乃彩(由良中)10分44秒03▽4×100㍍R=②日高A(花光凜、深尾玲浬、森本真凜、玉置愛梨)51秒84⑦日高B(中西晶萌、林心音、岡﨑仁己、宮所日向)▽4×400㍍R=②日高(深尾玲浬、玉置愛梨、森本真凜、花光凜)4分11秒61▽砲丸投=②阪本海月華(紀央館高)10㍍74④八田怜奈(日高)▽円盤投=①阪本海月華(紀央館高)47㍍90▽ハンマー投=②松本さくら(紀央館高)36㍍31⑦八田怜奈(日高高)▽やり投=⑦小川千晴(日高高)31㍍11