先日、千葉や静岡などで活躍する応援キャラクター6体が日高地方に集合した。3年前からSNSで交流している友だち同士で、御坊市のキャラクター「みーやちゃん」の呼びかけで実現。オンラインのコミュニティの場で知り合り、現実世界(オフライン)で顔を合わし、道成寺、北吉田蓮の郷、白崎海岸などの観光名所6カ所を巡って一緒にPRした。

 運行距離が短いという御坊市を走る紀州鉄道と共通点がある千葉県の銚子電鉄の地元キャラクターの「リコちゃん」が御坊市を訪れて紀州鉄道に乗車。それを見たみーやちゃんがSNSに「リコちゃんが紀州鉄道に乗っていたよ」という書き込んだことが交流のきっかけ。以後、近況報告などを重ねて今回の企画に至った。

 SNSは「ソーシャル・ネットワーク・サービス」の略で、ツイッター、インスタグラム、ラインなどが代表的。遠くに離れた友だちに手軽に無料で連絡することができるし、知らない人とも知り合える。今回のキャラクターたちの企画が生まれたのもSNSの力といえるだろう。しかし、良い面だけでなく、少年少女が犯罪に巻き込まれてしまうことも。SNSの使い方を一つ間違えれば取り返しの付かないことも起こり得る。

 スマホやパソコンの普及で世界中の人と交流する機会が増え、顔も見たことのない人たちとオンラインで会話を交わすことができるようになった。ひと昔前なら考えもできなかったことかもしれない。そこには多種多様な人たちとつながりが持てるコミュニティの場がある半面、犯罪につながってしまう怖さが共存する。SNSの発信力は大きい。それを活用するには正しく怖がることも必要だ。(雄)