細かく切断する「あかもく会」メンバー

 由良町の戸津井と小引で2日、健康食品といわれる海藻アカモクの収穫が始まった。

 春に浅瀬の海で成長し、長いものは10㍍近くになる。食物繊維のフコイダンなどの成分が多く含まれ、近年は免疫力アップ、整腸作用、美肌などの効果があるとして注目されている。

 地元の組合員でつくる「あかもく会」(中村和孝会長)のメンバーが4隻の船で出航し、船上から鎌を使って約250㌔を刈り取った。衣奈漁港内の施設に運び込まれ、会員10人が加工作業に当たった。水洗いして湯通しし、食べやすくするためにミンチ機で細かく切断。機械で100㌘、500㌘ずつ袋詰めにした。6、10、12日にも作業を行い、計1㌧を収穫する。

 中村会長(73)は「今年は4月の台風の影響で、アカモクがちぎれて流される被害があったが、目標の1㌧の収穫はできそう。健康や美容にいいので、ぜひ味わってもらいたい」と話していた。

 Aコープや産直市場よってってなどで販売されている。